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2006-04-07
花の咲くころ

花の咲くころは眠れない。
月光を浴びながらバラのアーチをくぐると、真っ昼間だった。
花粉で少し曇った畑におかっぱの女の子が立っている。
彼女は僕に麩のみそ汁を差し出し、
「花の咲くころは体調に気を付けて」と言った。
みそ汁を飲み干すと、すっかり安心した気分になり、ぐっすり眠る事ができた。
正面から見ても顔に見える赤い魚と、水色のザリガニが何気なく警戒し合っている。
カブト虫は、お洒落だけど少し窮屈な部屋の中で背中を丸めた。
いそぎんちゃくは急がない。
鴨川の亀は居なくなっていた。
花の咲くころは、もう少しだけ息を長く吐く。
[武盾一郎→山根康弘] 2006-04-07 22:06
コメント
こんにちは。はじめてコメントさせていただきます。
精緻な作品に息を飲みました。
原画はどれくらいの大きさなのですか。画材は製図ペンのように見えますけど、やはり絵の具なのでしょうか。
素晴らしい作品を拝見できたことを、心から感謝いたします。
投稿者 zep : 2006-04-09 14:26
書込み有難うございます。
サイズは二人ともF3サイズの画用紙です。
僕は普通のボールペンを使ってます。
今後とも宜しくお願いします!
投稿者 武 盾一郎 : 2006-04-15 13:50
お返事ありがとうございます。ご説明をいただき、より正確に拝見できます。これからも応援しております!
投稿者 zep : 2006-04-15 14:14
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