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2006-01-09

アリス in 公団住宅

060109_take.jpg

北には赤城山、
南には太平洋、
風は西から、
雪は空から。


ハンプティーダンプティーがベランダの手すりに座っていた。
窓を開けて近づくと、彼は私にロシア製の拳銃を手渡したのだ。

見上げると月が出ていた。半月より少し膨らんでいる。
私は月に向かって銃の引金を引いた。

するとベランダの手すりが壊れ、
ハンプティーダンプティーは公団住宅の4階から真っ逆さまに落下して見えなくなった。

四畳半の畳の部屋に戻るとエプロン姿のアリスが包丁をこちらに向けて立っていた。

「これからじゃないか」
気が動転した私はとっさに彼女にそう答えた。

「想い出が全然壊れないの」
確かアリスはそう言ったのだった。

 [武盾一郎] 2006-01-09 22:36

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